美唄の革職人のブログ

北海道美唄市で革製品と陶芸と写真を撮って暮らしてます

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アイディア。話し合いと開いとく。そして近くの山について

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一応専門職みたいなことをやっていると、割と同業者の人が少なかったりするから、同業の人を見つけると色々と話し込んでしまって、そうだよね、そういうの楽しいよねとか、結構大変だよねって話をしたりする。

そういうのって凄く貴重な時間だなぁって思ったりするんだけど、結果的に本当は全く異業種の人や、年配の人と話していると「詳しいことは全然わかんないけど、〇〇みたいなものがあればいいのにって思う」っていうようなことをスパッと言われたりして、あぁそっか、全然その部分のこと考えたことなかったわと思い、そんなふとした会話や話し合いというのって凄く貴重だなぁって今日思った。
やっぱりその、何かを作って売って生きて行くのって、いつでも自分を開いておかなきゃいけないよなと、そんな風に思ったんです。

で、これから陶芸をやっていくんだけど、イメージってのは僕の中では出来上がっています。

いや、そのイメージっていうのは「こんな雰囲気のものを作りたい」っていう感じのことはかなりまだまだ全然ふわっとしたものなんだけど、「何をモチーフにするか? テーマは何か?」っていうことに関しては、もうかなり早い段階で決まっていたんです。

旭川に戻ってきたときに一度僕が育った実家を見に行ったんだけど、これ旭川の本当に近所に住んでいる人にしかわからないけど、僕の実家に向かう長い直線の道路があって、その道路の延長線上に小高い山があり、その山の頂上に以前は東海大学があったんです。

僕はその遠くに見える大学を見ると、ようやく「あぁ地元に帰ってきたんだなぁ」と感じる、という一つの完全なシンボルとして感じていたんだけど、数年前に廃校になり、それからしばらくしてその建物は取り壊されてしまったんです。

なので、旭川に帰ってきても、もうその建物は無くて僕の実家に続く道の直線状にはただのこんもりとした山があるだけになってしまい、なんだか凄く寂しいなぁってずっと思っていたわけです。

そんなこともあったんだけど、今僕が住まわせてもらっている家は、近くに忠別川が流れ、家から外に出ると目の前に山があって、近くの神社の林の中に兄弟と思しきキタキツネが雪の中で二匹飛び回ってじゃれ合っていたり、冬の川にはたくさんのエゾシカがいたりして、なんだかわからないけど、旭川ってそんな田舎じゃないのに凄く心揺さぶられるものがあって、時々近くを散歩しながら写真を撮り、いいなぁいいなぁこの場所。旭川にこんな良いところがあったんだ、と感じていたんです。

で、今日オカンが買い物行くからってことで僕は車に乗せてオカンとイオンに行き、その帰り道、オカンは助手席でずっと喋っていて、(オカン、会うたびに喋るようになってんな)とか思いながら、うんうんうんと話を聞いていたんです。

そしたら家のすぐ近くに来たときに、「ここね、もう東海大学無くなっちゃったもんねぇ」とオカンが言い、「え? 東海大学? え、うそ? この山の上に大学あったの?」と訊いたら、「え、そうだよ。知らなかったの?」と言われ、僕はなんだか凄くうわーってなったんです。

僕の中で旭川のシンボルとして勝手に捉えていた建物が無くなって、正直すごく寂しいなと思っていたのに、実際のところ僕はその実家の直線道路から見える山の麓に住んでいたってことを知り、うわぉ、まじかい、なんか知らんけど凄い嬉しいわって思ったんです。

思い返すと、僕が旭川に帰ってきて、その日かその翌日くらいに雨が降っていて、綺麗に紅葉した山に雨が降って紅葉が更に綺麗に見えているのを見ていたらなんかすっごいジーンとしてしまい、実際にはその山があの僕がシンボルとしていた建物があった山だったんかと思うとさ、なんだろね、そういうのって伝わりづらいけど凄く良いなと思ったんです。

そんなことを知った旭川生活最終日。明日、僕は別の土地に引越して新しい生活を始めます。

良かった、本当に良かった、旭川の生活。
ほんの少しでも親孝行出来たような、そうでもないようなよくわからん気持ちだけど、ずっとなぜか避けていた旭川っていう土地の良さ、過ごしやすさを感じられたのは本当に大きな収穫でした。

ってなわけで、小・中・高の同級生の皆さん。
まぁそんな遠くないところに引越すんで、こっち帰ってきたときにまた一緒に飲みましょう。

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